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オルドとは
キルギスの伝統競技
オルドはキルギスに伝わる骨の競技で、名前は「ハンの本陣」という意味。地面に描いた円の中に、家畜のくるぶしの骨「チュコ」を並べ、投げ骨「トムポイ」で弾いて円の外へ出し、取った数を競う。ワールド・ノマド・ゲームズ(世界遊牧民競技大会)の正式種目になっている。
道具チュコ・トムポイ・ハン
- チュコ
- 家畜のくるぶしの骨。円の中に並べる的で、1個出すと1個分(1点)。
- トムポイ
- 投げる(はじく)ための骨。ヤクなどの骨を使う。地方によっては、角の板「アバラク」で打つ。
- ハン
- 円の真ん中の小さな溝に置く。チュコ2個分の値で、1円ほどの硬貨で代用してもよい。
- ものさし
- 審判が持つ40cmのものさし。片面が赤、片面が黄。トムポイが骨の「近く」に止まったかを測る。
円直径12m
並べ方ハンと3個で「5個分」
打ち方線から
- 線に足をかけ、つま先を中心へ向けて、トムポイを指ではじく。
- 1人に3打の権利。チュコを出せば、失敗するまで続けて打てる。
- はじめの一打は真ん中へ向けて打つ(ウラ・アトゥー)。
- 斜めに狙う打ち方(キンカイ)は、チュコを1個出してから。
中から弾くチェルトゥー
チュコを出したあと、トムポイがチュコやハンの近く(40cmのものさしが届く所)に止まっていれば、円の中に入り、片膝をついてそこから弾いて続けられる。これがチェルトゥー。遠ければアラボクで、線に戻って打つ。
中で弾く時には決まりがある。1個弾くまでは群れ(かたまり)を弾いてはいけない。3個弾くまではハンを弾いてはいけない。
ハン打ち残りが5個分になったら
残りがハンと3個(5個分)になったら、両チームの代表がハンを弾く。取った側がハンと合わせて3個分、相手が2個分を取る。ハンを取った側が、次の回を始める。
勝ち負けと勝ち点マラク
先攻のチームが全部とハンを出したら、後攻へ。後攻も全部出せば引き分けでやり直し。出せなければ先攻の勝ちで、これをマラクと呼ぶ。試合は2時間まで。決まらなければ、取った数で決める。
| マラク | 1回で全部とハンを出した 3点 |
|---|---|
| 勝ち | 取った数の差で勝ち 2点 |
| 引き分け | 同じ数 1点ずつ |
| 負け | 0点 |
勝ち点はWNG公式ルールによる。
チーム7人+控え1人
ジドゥマイ失敗・反則
失敗や反則はジドゥマイと呼ぶ。たとえば、チュコが円の外に出なかった。出たチュコが味方に当たって戻った。中で弾く時に膝や足を動かした、など。
このゲームで簡単にしたところ推測を含む
- 骨の大きさは見やすいように本物よりずっと大きい。40cmのものさしも骨の大きさに合わせて伸ばした。
- 並べ方は「円く」という記述から、2重の輪に並べた。本当の間隔や向きは分からない。
- 外側の円(1m外)の使い道ははっきりしなかった。線を描くだけにした。
- 立てるのは手前半分の線の上だけ。中から弾く時も指はじき1回で表す。
- チームの人数は7人でなく2〜3人、試合は2時間でなく「全員が2回ずつ打つまで」。
- 後攻が新しいオルドでやり直す決まりは入れていない。マラクは「相手が1個も取れなかった時」にした。
- ハン打ちのハンは真ん中に置き直し、線から打つ。本物は真ん中近くの穴から弾く。
- 細かい反則(膝・足・服が線を越える等)は入れていない。
出典
- ワールド・ノマド・ゲームズ公式ルール(英語・PDF)
worldnomadgames.org/wp-content/uploads/2026/04/Ordo-rules-en.pdf - キルギス語版ウィキペディア「Ордо оюну」
ky.wikipedia.org/wiki/Ордо_оюну - カバル通信(kabar.kg)「Всемирные игры кочевников: Правила игры «Ордо»」
- open.kg「Ордо — ханская ставка」
- The Astana Times(2024年8月)
この説明は上の出典の範囲で書いている。ゲームの決まりは、はじめの画面の「ゲームの決まり」に短くまとめてある。